「アイツは違いましたね」前中日・藤井淳志氏が語る逸材、来季のブレーク候補は?
空気の違い感じた秋季キャンプ「厳しくなっています。でも、若手が委縮していない」
そのキャンプを視察すると、今までとの空気の違いを感じたという。
「厳しくなっています。でも、それでいて若手が委縮していない。目一杯、伸び伸びと自分を追い込んでいる。ナゴヤ球場のロッカーで根尾に会った時も『体はバキバキですが、充実しています』と言っていました。みんな野球してるなって感じていると思います。凄くいい雰囲気です」
決して派手な練習はない。野手はひたすらノック、ひたすらバッティング。投手は地道に下半身をいじめ、時には1時間ぶっ通しで投げる。キャンプ免除のベテランやフリーメニューの選手はいるが、強化指定選手に選ばれた若手の練習はハードかつ長時間。これは強制だ。
「良いことだと思います。殻を破るきっかけになるんじゃないですか。基本的にアマチュアは強制、プロは自主性。確かに学生の頃は理不尽で役に立たない練習がありました。でも、20歳前後に強制的に追い込むことが後に生きてきます。それに比べてプロの練習は格段に質が良いわけですから、今の強制練習で何人かは開花すると思います」