小学生に情報の取捨選択は必要ない? DeNA今永昇太が説く“失敗のススメ”

「小学生の時は何かを良い方向に選択することはできない」

 情報を取捨選択する重要性は、今永自身も理解する。一方で、小学生世代は取捨選択に囚われすぎないことが大切だと訴える。

「小学生の時は(常に)何かをいい方に選択することはできないと思います」

 少年時代はそもそも、情報を選び取る判断材料となるための根拠や経験が少ない。「まずはやりたいことをやりたいようにやってみる」が最優先。さらに、失敗した時の“パターン”も増やすこと。「たくさん失敗して『これじゃダメなんだ』というのを覚えてもらうことが大事です」と説く。

 自身も地道な努力の積み重ね、たどり着いたプロの世界。小学生時代は回り道をすることが一番の近道かもしれない。エース左腕から子どもたちへ、“やってみる”きっかけが詰まった時間だった。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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