アフリカ各国に“甲子園”を 松井秀喜氏が普及に協力「キャッチボールしたい」

“初仕事”はタンザニア甲子園大会

 今月12日には、アフリカ東部のタンザニアで、第9回「タンザニア甲子園大会」が開幕する。松井氏は“初仕事”として同大会にメッセージを寄せ、グラウンドには等身大の写真パネルも飾られる予定だ。同大会は、タンザニアのセカンダリースクール(14~17歳)の学生が対象で、男子野球8チームと女子ソフトボール6チームが選抜され参加する。

 友成代表理事は「日本の甲子園大会のように、たくさんの人々が夢を追う場所にしたい」との思いを込め、まずはこれまで野球振興に携わってきた7か国(ガーナ、ウガンダ、ザンビア、南アフリカ、ケニア、ブルキナファソ、南スーダン)でも同大会開催を目指す。そしてゆくゆくは、アフリカ全体へ広げていく意向だ。ホームページでは、年間1口100万円(法人)と月1000円から(個人)の「ドリームパートナー」を募集している。

 松井氏は会見中に公開された動画メッセージの中で「状況が許せば、私自身もアフリカに行ってみたいと思っています。アフリカの少年少女とキャッチボールがしたいです」と語っている。友成代表理事も「アフリカには、行ってみなければ分からない良さがあります。新型コロナウイルスのオミクロン株の拡大状況などを見ながらですが、松井さんご自身に行っていただける日が早く来ないかなと思っています」と胸を躍らせる。当面は「ニューヨークとアフリカをオンラインでつなぎ、野球教室ができないか検討中」だという。

 野球とソフトボールは、次回の2024年パリ五輪の実施競技から除外される。将来的な復活には、世界的な競技人口増加が欠かせない。“野球大使”としても、松井氏に寄せられる期待は大きい。“ゴジラのアフリカ初上陸”の日が待ち遠しい。

(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)

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