98%の監督が口にしている「3つのNGワード」 名将が指摘する“逆効果”な指導法

聖隷クリストファー・上村敏正監督【写真:間淳】
聖隷クリストファー・上村敏正監督【写真:間淳】

来春の選抜出場確実、聖隷クリストファー高の上村敏正監督

 静岡県にある聖隷クリストファー高が今秋の東海大会で準優勝し、来春の選抜出場を確実にした。正式に決まれば、1985年の創部以来初の甲子園となる。チームを4年前から率いる上村敏正(うえむら・としまさ)監督は、浜松商と掛川西で春夏合わせて8度、聖地に導いた実績を持つ。指導で重視するのは、選手に向けて発する言葉。「98%の監督が口にしている」という“3つのNGワード”が、パフォーマンスを落としていると指摘する。

 選抜出場が決まれば、昭和、平成、令和の3元号で3校を夢舞台に導くことに。自身も現役時代に浜松商で甲子園に出場した静岡の名将は、どうやって選手の力を引き出しているのか。試合中に選手に対し、監督が言ってはいけないワードがあるという。

「三振するな」「四球を出すな」「エラーをするな」

 多くの指導者が当たり前のように口に出し、ほとんどの選手は言われたことがあるだろう。上村監督は、この3つの言葉こそが選手のプレーに影響を与えていると考える。

「100校中98校の監督が、この3つの言葉を選手に言っているのではないだろうか。そして、四球を出したから負けた、エラーしたから負けたと続けると思う。私は絶対に言わない。選手には『エラーするよ』『四球を出すよ』と伝えている」

コップの水をこぼすなと言われた子どもは…

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