「株式会社斎藤佑樹」“直球過ぎる”社名に込めた思いとは?「独り立ちするんだと」
将来的な日本ハム復帰は「何か武器を身につけた状態で」
――今後について話せることはありますか。
「『株式会社斎藤佑樹』という会社を作ったんです。フルネームで。やっぱり野球を軸にしながら。たくさんの方と力を出し合って、いろいろなことに挑戦したいと思っています」
――どんな事業内容になりますか。
「基本的には斎藤佑樹がやりたいことをやる。何ができるか分からないんですけど、僕にしかできないことがあると思って。いろんな可能性を探ってみようかなと思います」
――カメラなど興味を持っていることはたくさんあります。
「これというのは決まらないと思います。もしかしたら、1、2年後に何か形になっているかもしれませんけど。何かを発信していくこともそうですけど、自分で何かを起こして、何かに取り組むこともやっていこうと思っているので。発信するのは想像がつくと思います。これからもテレビ、新聞、ネット媒体。今までお付き合いのあったマスコミの方とも仲良くさせてもらいながら。ただ、それだけではなくて、自分でも何か行動を起こして、プロジェクトとして取り組んでいこうと思っています」
――会社名にインパクトがあります。
「(社名の候補は)たくさん考えていました。引退した次の日からいろんな方に相談して、アイデアをもらって。斎藤佑樹を会社名にした方がたくさんの方とお付き合いできるかなと。ファイターズから離れることも含めて、独り立ちするんだと意味を込めました」
――常々、日本ハムへの感謝の思いを口にしている。将来的な復帰への思いはありますか。
「野球界もそうですし、ファイターズもそうです。恩返しをすると言っても漠然とした言葉ではなくて、自分が一度外に出て、独り立ちをして、何か武器を身につけた状態で、ファイターズに戻るなりして。本当の意味でファイターズ、野球界が求めているものを僕が還元できるようにしたいなと思います」
――球界全体では野球人口が減っていると言われています。
「野球人口が減ってきているのは、果たして問題なのか。僕は決してネガティブなことではないと思うんですよね。全て情報発信する人がネガティブと捉えないで、もっとポジティブなものとして野球界が捉えられるか。もっとアイデアを出し合っていった方がいいと思うんですよね。『これがダメだから』ではなく、『野球界にはこれがあるから切り開ける』とフォーカスした方がいいと思う」
(小谷真弥 / Masaya Kotani)