2022年の選抜出場32校を大胆予想 激戦区の行方、連覇狙う東海大相模は?
関東・東京の最後の枠は混沌、二松学舎大付か東海大相模か…
【関東、東京6枠】国学院久我山(東京)、明秀日立(茨城)、山梨学院(山梨)、浦和学院(埼玉)、木更津総合(千葉)、東海大相模(神奈川)
国学院久我山は、二松学舎大付との秋季東京大会決勝戦で2点を追う9回に成田陸内野手(2年)が走者一掃のサヨナラ二塁打を放って逆転サヨナラ勝ち。37年ぶりの優勝を飾った。明秀日立は秋季関東大会初優勝。エースの猪俣駿太投手(2年)が全3試合に先発し2完投、打線も全て2桁安打を記録した。関東大会準Vの山梨学院は4試合で57安打37得点と強打を誇る。4強の浦和学院は父・森士氏の後を継いだ森大監督が率いる。同じく4強の木更津総合は右腕・越井颯一郎投手(2年)が軸のチームだ。
最後の6枠目は、東京大会準Vの二松学舎大付と、関東大会8強の東海大相模の争いとみる。2021年選抜を制した東海大相模は原俊介新監督の下、神奈川大会を制覇。関東大会では準々決勝で木更津総合に1-4で敗れた。二松学舎大付は好投手の左腕・布施東海(2年)を擁し、東京大会優勝まであと一歩に迫った。2018年以降は東京から2校が選出されていないことや地域性などを考慮すれば、東海大相模がやや優勢か。
【北信越・2枠】敦賀気比(福井)、星稜(石川)
2021年夏の甲子園8強の敦賀気比が秋季北信越大会を2年連続で制した。エースで4番、主将の上加世田頼希投手(2年)は星稜との決勝で11安打されながら完封勝利を飾った。星稜の右腕・マーガード真偉輝キアン投手(2年)は準々決勝、準決勝と2試合連続完投した。林和成監督は2022年3月末での退任が決まっており、出場すれば選抜での指揮が最後となる。
【東海・2枠】日大三島(静岡)、聖隷クリストファー(静岡)
日大三島が初めて秋季東海大会を制し、1984年以来38年ぶりの選抜出場を確実にした。報徳学園で選手、監督として全国制覇を経験し、U-18日本代表も指揮した永田裕治氏が2020年春に監督に就任。3試合全て1回に失点しながら逆転勝ちを収めて頂点に立った。エースで4番の松永陽登投手(2年)は3試合で打率.600、1本塁打10打点に2完投の活躍だった。浜松商、掛川西を率いて甲子園出場経験がある上村敏正監督が指揮する聖隷クリストファーは準々決勝で中京(岐阜)、準決勝で至学館(愛知)をそれぞれ9回に大逆転で破り決勝へ。春夏通じて初の甲子園に大きく近づいた。