ラミレス氏が中日“Aクラス”確信「非常に面白い存在」 鍵は本拠地での戦い方
打てないバンテリンドーム…「シングルヒット1本で御の字」
ラミレス氏が中日を推す理由。もう一つは本拠地での強さにある。バンテリンドームで昨季、33勝27敗11分けと6つの貯金を作った。「どのチームも名古屋では結果を出せず苦戦するので、ビジターで5割をキープして、ホームで貯金を積めば上位に食い込むでしょう」と話した通り、ヤクルトと広島こそ1つ貯金を作ったものの、阪神とDeNAは1つ負け越し、巨人は3つもの借金を喫した。
バンテリンドームではどのチームも打線が振るわない。自身の現役時代を思い出しながら、ラミレス氏は「名古屋は打者にとって一番打ちにくいところなんだ」と苦笑いを浮かべた。マウンドが高いため「シンカーやツーシーム、スライダーが曲がりやすい。左投手はチェンジアップが凄く落ちて活躍する。さらに球場が大きいから、なかなか落ちる球を本塁打にできない」と嘆き節だ。当時の気持ちを「名古屋ではシングルヒット1本でも3打数1安打なら御の字。東京ドームでの対戦を待とう、と切り替えていたよ」と振り返った。
他球団が結果を出すことが難しいバンテリンドームで「木下がその配球を分かっている」と“地の利”を生かして昨季は貯金を築いた中日。今季も本拠地で確実に白星を拾っていけば、上位進出も見えてくるということだ。
立浪和義監督が就任し、新生中日は2011年以来の優勝を目指す。昨季はヤクルトが2年連続最下位からのリーグ制覇とセ・リーグは波乱だった。ラミレス氏がAクラス入りだけでなく、優勝戦線に食い込む可能性をも口にしたように、2022年は中日が“台風の目”となるかもしれない。