落ちてくるエビフライをキャッチ…　なぜオリックスは謎の無料ゲームアプリを開発した？

「FLY FLY FLY」は上から落ちてくるエビフライをキャッチし得点を競う

　オリックスがリリースした球団公式無料ゲームアプリ「FLY FLY FLY」。キャラクターが上から落ちてくるエビフライをキャッチすることで得点が加算され、合計得点を競うゲームで、落ちてくるボールを3つ落とすとゲームオーバーとなる。絶妙な難易度がクセになるゲームだ。

　今回は、企画発案からリリースまでを担当したオリックスファンクラブ担当の阿部優輝さん、ゲームの開発を担当したBISON GAMES企画・広報担当の加納梨奈さん、馬場清太さんに話を聞いた。

――ファンクラブ運営を担当する阿部さんがゲームアプリ企画を発案したきっかけを教えてください。
　阿部さん（以下阿部）「本来別の部署が担当する企画ですが、球団のゲームアプリがあればおもしろいと思い、手を挙げて担当しました。ファンクラブを担当しているとファンの方のご意見をダイレクトにいただけたり、接する機会も多い。デジタルでもコミュニケーションが取れる方法はないか考えていた中、京セラドームで開門前に並ばれてるお客様を見て、スマホでできるゲームがあれば入場前から楽しんでもらえると思ったのが始まりです」

――ゲームの内容はどのように決めていったのですか。
　阿部「野球が好きな人も野球に馴染みがない人も、誰でも楽しめるゲームにしたくていくつかご提案いただきました。その中で、フライをキャッチするというすごくシンプルな内容のゲームがやってみたら意外とおもしろくて」

　加納さん（以下加納）「今回は野球のルールが分からない方や幅広い年齢層の方に楽しんでいただきたく、見た目の可愛さからも入ってもらえるよう、あえて選手ではなく（球団マスコットの）バファローブルとバファローベルを起用しました。可愛さにはこだわって作りました」

――リリースまでに苦労した点はありますか。
　阿部「ゲームの難しさはとても重要で、難しすぎると楽しくないし、継続性も落ちる。難しさのバランスは、制作スタッフにゲームを一生分くらいやってもらって調整していきました」

　加納「人によって難しいと感じるレベルが違うので、ちょうどいいところを見つけるのに苦戦しました。実際にゲームをプレーした方から『簡単そうに見えてちょっと油断するとすぐにゲームオーバーになってしまう』との意見が多数あったので、楽しんでもらえてるのかなとは感じています」