「二度と出てこないシーン」 Bリーグ屈指の“野球好き”が忘れられない一戦は?
“金農旋風”見たさに2018年夏、初めて甲子園へ
――2018年に夏の甲子園で金足農業高を応援されてますね。
「あれは急に決まりました。横浜高に勝ったと知って、休みだったので近江高との試合に弾丸で“オレ、行ってくる!”って言って(笑)しかも初めての甲子園だったんです。2ランスクイズの素晴らしいシーンを見ることができた。心に残っています」
――千葉ジェッツ時代の2019年にはZOZOマリンで始球式をされました。
「感慨深かった。夢だったマウンドに立てた。バックスクリーンに“田口成浩”と大きく出て、ぼくの顔もどーんと出ているわけです。その時点で涙が出そうになりました。バスケの試合以上に緊張して足がめちゃくちゃ震えて。前の日までかなり練習していたんですけど、大暴投をしてしまいました(笑)」
――印象に残っている試合はありますか。
「(01年パ・リーグ優勝決定試合の)近鉄バファローズの北川さんの代打逆転サヨナラ満塁ホームラン。これはもう二度と出てこないシーンだと思います。何度見てもすごいなあって鳥肌の立つ場面ですね。あとは(13年日本シリーズの)田中マーくん(将大)が160球を投げた次の日に抑えで出てくる試合ですね」
――Bリーグのシーズン中は中継で野球観戦されているのでしょうか。
「見ています。(パーソル)パ・リーグTVのツイッターもフォローしていますよ。ダイジェストやファインプレー集を見ます」
――同郷の秋田出身の選手に注目されていますよね。
「まず頑張ってほしいなって思うのはオリックスにドラフト7位で入った小木田敦也投手。角館中という自分の中学校の後輩なんです。(面識は?)ツイッターもフォローさせてもらって“カテゴリーは違うけれど、相談に乗れることがあればなんでも力になるから”って話をしました」
――秋田出身の中嶋聡監督率いるオリックスと、石川雅規投手と石山泰稚投手が在籍するヤクルトの対戦となった昨年の日本シリーズはワクワクするカードだったのでは。
「どっち応援したらいいかって感じだったので、純粋に野球を楽しむだけでしたね。守り合いというか、エラーは起きながらもカバーし合うというか。そういうシーンが結構あった。そういったところもスポーツの魅力、野球の魅力なのかな。一人ではできないことですので協力し合う、助け合うシーンが好きでした」
――田口選手の出身校・明桜高だとパ・リーグにはロッテ・山口航輝内野手、ソフトバンクのドラフト1位の風間球打投手がいます。
「本当に楽しみですね。山口くんとは面識があって。自分も負けられない気持ちになりますし、切磋琢磨している感じはあります」
――富士大時代は山川穂高内野手と外崎修汰内野手(ともに西武)と在学期間が重なっていましたか?
「かぶってます。ただ絡みはほとんどなくて。トレーニング場では一緒になってましたが。(面識はないが)勝手に応援しています。もっと声かけておけばな~(笑)」