野球で速い球を打ち返すコツは? 鷹・中村晃が説くタイミングの取り方
球が速いと「『タイミングを速くしよう』と考えてズレてしまう」
バッティングにおいて、大事なこととは何だろうか。打撃フォーム? ポイント? 常時150キロ超えが当たり前のプロ野球の第一線で活躍している打者が1番、大事にしているポイントはどこなのか。2014年に最多安打のタイトルを獲得した実績を持つソフトバンクの中村晃外野手にとって最も大事なのは「タイミング」だという。
2013年から3年連続で打率3割をマークし、2014年には最多安打のタイトルも獲得した中村晃。シュアなバッティングで「打撃職人」とも称される左打者は、昨年12月に行われたソフトバンクのオンライン野球教室「ベースボールキッズ」で、自分のタイミングを持つことを子どもたちに勧めていた。
中村晃のタイミングの取り方はシンプルだ。「1で足を上げ、2で下ろし、3で一気に振る。このリズムが基本になると思うので、あとは自分が強く思い切り振れる形を見つけていくのが良いと思います」と伝える。タイミングの取り方が常に同じになるように、自分の中でバットを強く振れるタイミングを体に染み込ませることが大事だという。
子どもたちの中には、相手投手の球が速い時に慌ててしまうこともあるかもしれない。ただ、中村晃は、速い球を打ち返すコツは基本のリズムを崩さないことだという。「ボールが速いと思ってしまうとどうしても『タイミングを速くしよう』と考えてズレてしまう」。速い球を意識する前に、まずは自分のタイミングとリズムを確立させること。それが出来るようになれば、速い球にも対応出来るのだ。