ロッテが解決したい「2番打者」問題 強打か、機動力か…今季の“有力候補”は?

和田康士朗 2021年月別成績【画像:(C)パーソル パ・リーグTV】
和田康士朗 2021年月別成績【画像:(C)パーソル パ・リーグTV】

代走要員として活躍する和田康士朗の出塁率は水準以上

 次に、今月22日の練習試合で途中から2番に入った和田康士朗外野手の月別成績を見ていこう。

 2021年に自身初の盗塁王(24個)に輝いた脚力は球界屈指。ただし、出場機会は代走や守備固めで、96試合で打席数は24と極端に少なかった。昨季のレギュラーシーズンで先発した2試合は、いずれもクイックが苦手な日本ハムのドリュー・バーヘイゲン投手が先発した試合。裏を返せば、それ以外の投手が先発する試合で、スタメンは1度もなかった。

 しかし、和田は打席数が限られる中でも打率.263、出塁率.417をマークし、打撃面でも一定の存在感を発揮。昨季チーム最終戦となった「パーソル クライマックスシリーズ パ」のファイナルステージ第3戦で、2番打者としてスタメン出場を果たした。第2打席では逆方向に二塁打を記録し、打撃センスの一端を示した。

 盗塁数が多いだけではなく、キャリア通算の盗塁成功率.854と確実性が高い点も大きな魅力。スタメン機会が増えてくれば、盗塁数のさらなる増加も見込める。今月15日の練習試合では2番でスタメン起用されており、昨季以上に首脳陣からの期待も大きい。

若手、中堅、ベテランそれぞれに2番打者候補がいる

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