「打とうと決めたら迷うな」 山川&森を欠く西武・辻監督が若手野手に望むこと
「打席に立ったら打てる球を打てばいい」
1回のオグレディ、呉のタイムリーはいずれも初球のカットボールをとらえたもので、積極性も光った。辻監督は「立野には前回やられているし、真っすぐがスピードガン以上に感じる投手なので、追い込まれる前に甘い球を仕留めるという意図ではないかな」と解説。その上でこう熱弁を振るった。
「若い選手にはよく言うのだけれど、あそこ(打席)に立ったら、打てる球を打てばいいんですよ。真っすぐを待っていても、変化球にタイミングが合ったら打つ。そういう気持ちでいないと打てないですよ。データを頭に入れて、こう打とうと決めたら迷うなと」
主軸を欠いてなかなか得点できない試合が続き、指揮官もストレスを溜め込んでいただろうが、少し溜飲を下げた。山川は先週後半からチームの試合前練習に合流しているものの、辻監督は「来週中に戻ってきてくれれば」と慎重で、15日からのオリックス3連戦(京セラドーム)には帯同しない。とはいえ、我慢の日々にも光明が差し込んできた。
(宮脇広久 / Hirohisa Miyawaki)