オリックスのブルペン捕手が目指す“日本一” 大学中退、独立リーグ経た異色の球歴

独立リーグのトライアウトで元プロから「お前のキャッチングなんかどうでもいい」と批判

 2007年12月に規模を拡大した「四国・九州アイランドリーグ」が選手を集めるためにトライアウトを開催。約4年ぶりに硬式球を手にした瓜野さんは選手選考を兼ねた紅白戦に捕手として出場。だが、この試合に参加していた元プロ野球選手から「お前のキャッチングなんかどうでもいい。テンポ悪すぎるよ」と、面と向かって批判された。

 結果的に福岡レッドワーブラーズへの入団が決まったが、この一言が野球への情熱を取り戻すきっかけになった。「絶対に見返してやると。そこから、誰からも認められる捕手、信頼されるキャッチングを追い求めるようになった」。2008、09年と福岡で2年間プレーすると正確なキャッチングが評価され、オリックスから声がかかり、ブルペン捕手としてNPB入りすることが決まった。

 オリックスに入った当初は2軍を担当していたが、春季キャンプなどではエースの金子千尋(現日本ハム)ら1軍の一線級がこぞってブルペン捕手役に瓜野さんを指名。私生活でも面倒を見てもらうなど、歴代のエースたちから可愛がられた。

次なる目標は日本代表のブルペン捕手「声がかかるだけの実力を付けたい」

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