大学野球をもっとメジャーに SNSフォロワーを倍にした「関西六大学」の改革

同連盟の公式SNSを改革している広報担当者4人【写真:喜岡桜】
同連盟の公式SNSを改革している広報担当者4人【写真:喜岡桜】

2019年春に約5000人だった同連盟のフォロワー数は今春のリーグ戦開始時点で1万人に迫る

 まず、行ったのは公式ツイッターの見直し。2012年に開設されて以降、数字だけが並んだイニングスコアの速報など、シンプルな投稿が多かった。「いろいろ新しくしていこう」と連盟全体で団結し、即時性のある情報発信と、コンテンツの拡充を目指した。

 例えば、試合開始前にできるだけ早くオーダー表の写真を掲載し、前回の試合内容を踏まえた見どころも書き添える。春季リーグ第4節、第1試合の投稿では「大阪商業大学のスタメンで1年生の綛田小瑛選手の情報を載せました。彼の出身高校である東海大相模は全国的にも人気があるので、既存のフォロワーに喜んでもらうだけでなく、高校野球が好きなユーザーにも関心を持ってもらえるかもしれません」と、工夫した点を説明する。イニングスコアの速報にも、試合内容を書き加えるよう改善したという。

「以前は見ている人にとって濃い内容ではありませんでした。でも、ツイッター更新担当者の携帯電話の通信量の消費が激しく、充実させるにも限界があったんです」と、学生主体で運営する環境下での苦労も。しかし、小さな改革の積み重ねにより、2019年春に約5000人だった同連盟のフォロワー数は今春のリーグ戦開始時点で1万人に迫るほどまで倍増している。

サイングッズなど同連盟出身のプロ野球選手たちも協力

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