「野球はリズムと記憶力」強豪シニアの監督が重視、選手に響く“声の掛け方”とは
野球のあらゆる場面で顔を出す「リズム」グラウンドで音楽も
全国大会常連の強豪チームの監督が、選手に繰り返し伝えている言葉がある。「野球はリズムと記憶力」。静岡・裾野市の中学硬式野球チーム「静岡裾野リトルシニア」の佐藤裕徳監督は、打撃も守備もリズムを大切にし、記憶を蓄積して考える力を付ければ、技術も向上すると説く。少年野球の子どもたちには大いに参考になるだろう。
ノックでエラーをした選手に、監督やチームメートから声が飛ぶ。「リズム、リズム」。静岡裾野リトルシニアの佐藤裕徳監督は「野球はリズムと記憶力のスポーツ」と強調する。
守備でゴロを捕球する時も、打席で投球にタイミングを合わせるのもリズム。投手が足を上げる高さやボールを持つ長さを変えるのは、打者のリズムを狂わせる投球術。指揮官はリズム感が野球に通ずると考え、選手に音楽鑑賞を勧めている。
周囲に迷惑がかからない球場での練習の時は、音楽をかけることもある。メジャーリーグで活躍する南米の選手にダンスや音楽好きが多いことや、マリナーズなどでプレーしたランディ・ジョンソンや元ヤンキースのバーニー・ウィリアムスといった名選手がミュージシャンとしてもプロ級なのは、偶然ではないのかもしれない。