来店しなくても自分に合ったグラブを選べる 3D VR+オンライン接客を導入した野球専門店

千葉・鎌ケ谷市の超野球専門店「CV」【写真:川村虎大】
千葉・鎌ケ谷市の超野球専門店「CV」【写真:川村虎大】

次の時代を見据えて…千葉・鎌ケ谷市の「CV」が新しい接客の形を模索

 長期化する新型コロナウイルス感染拡大によって、様々な分野でオンライン化が進んでいる。追い風を受ける業種がある一方、逆風になっているのが対面を前提とするサービス業。野球用品店も客数が減少した。そんな中、「3D VR」や完全予約制のアンケートを駆使して新しい接客の形を模索している店がある。

 レンガ風の壁紙に、ずらりと並んだ甲子園常連校のユニホーム。千葉・鎌ケ谷市にある超野球専門店「CV」の店内は甲子園をイメージしたデザインになっている。ただ買い物する場所だけに終わらせない、来店客を楽しませるコンセプトは、接客への強いこだわりを感じさせる。

 だが、店に来てもらえなければ、接客のしようがない。新型コロナ感染拡大により客数が減り、新たな一手を打った。「3D VR」によるオンライン接客だ。「3D VR」は「Google Earth」のように、特殊なゴーグルをつけなくても立体的に視聴・体験できる。店内を歩いているような感覚を味わいながら、映像の商品をタップすればオンラインで購入できる仕組みになっている。

「CV」では、これまでもオンラインショップでの販売はしていた。しかし、商品の詳細を知らずに購入するシステムに、もどかしさを感じていたという。「3D VR」を導入した中村勇太店長は「遠方の方に、少しでも来店した雰囲気を味わってもらいたいと思っていましたし、自分に合った用具を使えないことで選手の成長を妨げてはいけないとも感じていました」と語る。

完全予約制のオンライン接客、グラブのサイズは打撃手袋から判断

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