来店しなくても自分に合ったグラブを選べる 3D VR+オンライン接客を導入した野球専門店

千葉・鎌ケ谷市の超野球専門店「CV」【写真:川村虎大】
千葉・鎌ケ谷市の超野球専門店「CV」【写真:川村虎大】

完全予約制のオンライン接客、グラブのサイズは打撃手袋から判断

 オンライン接客では、利用客から事前にアンケートを取る。完全予約制で、店側はテレビ電話のように会話をしながら相手の好みを確認する。例えばグラブを購入する場合、好きなメーカーやポケットの深さなどを質問する。打撃手袋のサイズを聞くのは、グラブのサイズ選びの参考にするためだ。店にはグラブの型付けをする職人もいるため、選手に最適な“相棒”を提案する自信がある。

 オンライン接客を始めて約1年が経った。中村店長は手応えを得る一方、店内での“リアル”な接客との差も感じている。

「今はまだ差がありますが、将来的にはグラブを手にはめた感覚などがオンラインでわかる時代が来るかもしれません。いずれ、実店舗とオンラインの差はなくなると思うんです」

 店内のデザインや雰囲気づくりにこだわりを持つ「CV」にとって、非対面・非接触を推奨する新型コロナ対策が不利に働くのは間違いない。それでも、新たなサービスでピンチをチャンスに変える逆転のシナリオを描いている。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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