岩隈久志氏が経験した高校時代の挫折 「野球を辞めようと思った」時期に得たもの
「たくさん仲間ができるのが、団体競技の素晴らしさ」
時代や環境が変わっても、変わらないものがある。楽天やマリナーズなどでプレーした岩隈久志さんが、23日に開催された「AIG」×「MLB CUP 2022」のイベントで少年野球の子どもたちにメッセージを送った。高校時代に一度は野球を辞めようと思いながらも、日米通算170勝を記録する日本を代表する投手となれた理由は“努力と情熱”だったと明かしている。
2020年シーズンを限りに現役を退いた岩隈さんは現在、硬式野球をしている息子を父親として支えている。自身が子どもの頃は競技でありながら遊びでもあった野球を取り巻く環境は、当時と大きく変化したと実感している。「小さい頃は常に生活の中に野球がありました。学校が終われば友達と野球をしていました」と懐かしむ。
首都圏では野球ができる空き地や公園は激減。子どもたちには野球以外の選択肢が増え、競技人口は減っている。ただ、岩隈さんは今も昔も変わらない野球の魅力があると感じている。
「たくさん仲間ができるのは団体競技の素晴らしさです。新型コロナの影響はありますが、いまだに仲間と集まる機会もあります。それに、野球の楽しさ、努力する大切さや向き合い方は変わらないと思います」