3冠王狙えるDeNA牧が“無双”のワケ パ投手を初見で攻略…三浦監督も感嘆する力
2年目・24歳にして漂うチームリーダーの風格
■DeNA 7ー0 楽天(交流戦・3日・横浜)
DeNAは3日、本拠地・横浜スタジアムで行われた楽天戦に7-0で大勝。4番の牧秀悟内野手が3回に14号3ランを放つなど4打数2安打3打点と活躍した。打率を.319に上げ、リーグトップ。本塁打はトップの巨人・岡本和に2本差の3位、打点もトップに並ぶ岡本和とヤクルト・村上に2差の3位につけている。さらに特筆すべきはリーグ断トツの得点圏打率.409の勝負強さだ。
一振りでとらえた。2点リードで迎えた4回、1死から2者連続四球で得た一、二塁のチャンスで第2打席に入った牧は、楽天先発・瀧中の初球のチェンジアップが真ん中に来たところを逃さず一閃。打球は左翼ポール際に舞い上がり、スタンド上段に届いた。「“打った瞬間”でした。(今まで打った本塁打の中でも)上位の当たりでした」とうなずいた。
三浦大輔監督は「集中力が凄い。あの場面は連続四球の後、相手ベンチが(投手コーチがマウンドに駆け寄り)間を取って、投手も長くボールを持ってから投げた初球だったが、関係なくとらえた」と感心しきりだ。
第1打席では初球のストレートを見送り、2球目のスライダーを打たされ三ゴロ。初めて見た瀧中のチェンジアップに反応したところも、並大抵の技術ではない。5月31日のオリックス戦でも、普段対戦しない山岡の“伝家の宝刀”スライダーを最初の一振りでとらえ、左前打を放っている。セ・パ交流戦に入って、さらに増す凄み。本人は「チームのアナリストの方が用意してくれたデータを基に、あとは打席内での自分の感覚を大事にしながら(相手投手を)イメージしています」と話す。