不振の柳田悠岐を元コーチが診断 交流戦最終打席で見せた“復活の兆し”とは
凡打で「いい感覚」つかんだ? 藤本監督は今後も3番固定を明言
そして最後の打席は9回2死二塁、6球目の変化球を叩くも二ゴロ。ヤクルトの高橋奎二投手にレギュラーシーズン初完封を許した。ただ、飯田氏はこの打席では復調への兆しが見えたと話す。カウント2-0からの3球目のファウル、4球目の空振りは、速球にタイミングが合っていた。「あれだけの選手になると、感覚を一瞬でつかむことがあります。それは凡打の時かもしれない」。4日間のインターバルを置き、17日に再開されるリーグ戦に、いい感覚を持って臨めるかどうか。
ソフトバンクは栗原陵矢外野手が開幕早々に膝を負傷し今季絶望、上林誠知外野手も5月にアキレス腱断裂で手術を受けるなど、怪我人が続出している。柳田も4月に左肩腱板炎で1か月近い離脱を余儀なくされた。
やり繰りに頭を悩ませる藤本博史監督は、今月9日の阪神戦で、それまで今季全試合で4番を務めていたジュリスベル・グラシアル内野手を6番に下げた。しかし柳田については、残りのシーズンも3番から外さない意向を明言している。飯田氏も「彼に代わる存在はいませんから」と指揮官の思いを察する。ソフトバンクは首位・楽天に1.5ゲーム差の2位。「今は首位が見えている状況なので、慌てて打順を替える必要もない。ギータの状態が戻ることを待っている。耐える時期です」と続けた。
「一振りで雰囲気をガラリと変えられる選手」と飯田氏が評するギータ。そのバットが火を噴かない限り、ソフトバンクの2年ぶり優勝はありえない。
(Full-Count編集部)