怒声罵声の禁止、父母会なし…部員70人超、少年野球の常識変える“春日ビジョン”とは

70人超の部員のうち、10人が茨城県外から参加する

「親御さんが(金属バットや高反発バットを)買ってあげた場合、『使うな』とまでは言いませんが、(木製バットを)推奨しています。バットの芯で捉えるといった将来的に必要な技術を優先しています。(軟式の)少年野球では折れることもないので経済的だと思うんですよね」

 春日ビジョンや練習の取り組みは賛同を集め、チームは部員70人を超える大所帯に。そのうち10人が東京や千葉、埼玉など県外から参加している。埼玉から通う保護者の1人は理念に賛同して入部を決めたといい、入部後は子どもとの距離が縮まったという。「週1回なら県外でも通えるかなと思い、入りました。子どもが生き生きやっているので、改めて入って良かったと感じています」。

 今では、他チームから理念を学びたいと問い合わせが殺到。新しくチームを立ち上げようとしている人や運営に悩んでいる人のために少年野球チームのコンサルタントも始めた。広まる“令和の少年野球”には子どもたちの未来を考えた様々な工夫がある。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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