怒声罵声の禁止、父母会なし…部員70人超、少年野球の常識変える“春日ビジョン”とは

茨城・つくば市で活動する春日学園少年野球クラブの練習風景【写真:川村虎大】
茨城・つくば市で活動する春日学園少年野球クラブの練習風景【写真:川村虎大】

春日学園少年野球クラブでは、木製バットを推奨している

 茨城・つくば市で活動する「春日学園少年野球クラブ」は2013年の創部以来、「週末1/4ルール」や「父母会設立禁止」「怒声罵声の禁止」など“春日ビジョン”と呼ばれるルールを掲げて活動し、注目を集めている。週に1度行う4時間の練習のうちアップとキャッチボールで1時間を費やすなど、子どもの未来を守るための工夫を凝らしている。

 ランニングなどに30分、キャッチボールに30分。春日学園少年野球クラブは練習の冒頭1/4をウォーミングアップや野球の基本に費やす。集中力が続かないとされる小学生には「長すぎるのでは?」という疑問は、選手たちの表情を見て消えた。楽しそうに集中してアップを行っている。盗塁を意識させた短距離ダッシュや、股抜きスローなど一見変わったメニューを取り入れていた。総監督を務める見延慎也さんはこう語る。

「怪我をさせずに次に送り出すことが本来の目的です。その中で、子どもたちが楽しくやるよう工夫はしています」

 工夫はその後の練習にも見られた。木製バットを持っている選手も多く、練習中に行われた試合形式で使用している選手も。チームとして木製バットを推奨している。

70人超の部員のうち、10人が茨城県外から参加する

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