ジャイアンツJr.指揮官は打者のどこに注目? 本塁打よりも評価する2つの特徴とは
昨年4番は体重90kgの巨漢「バットの性能に頼らない打ち方でした」
体が大きく、長打力のある打者にも魅力を感じているが、注目するのは本塁打の数や飛距離ではない。「内角の投球にも打ち方が変わらない選手、センター方向に強い打球を飛ばせる選手は味方にいると心強く、相手には脅威となります」。
西村さんが名前を挙げたのは、昨年の「NPB12球団ジュニアトーナメント」でジャイアンツジュニアの4番を任せた入江諒太くん。身長172センチ、体重90キロと小学生とは思えない体格から柵越えを連発した。西村さんは「体を開かずに内角球に対応していました。無理に引っ張らず、逆方向に強い打球を飛ばしていました。バットの性能に頼らない打ち方でした」とパワー以上にフォームやスイングの軌道を評価した。
能力の高い選手や伸びしろのある選手全員が指導者の目に留まるわけではない。西村さんも「ジャイアンツジュニアの選考では、合格できなかった選手の中にも上手い選手がたくさんいたと思います。限られた時間では選手の全てを見られるわけではないので、申し訳なさも感じています」と話す。さまざまなタイプの精鋭が揃う中でも、相手投手にプレッシャーをかけられる打者は指導者の目に留まる1つの条件となる。
(間淳 / Jun Aida)
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