最悪の結末は「野球をやめること」 元巨人内野手が提言、子どもたちを怪我から守るには

元巨人の佐藤洋氏「最大の迷惑は『君が野球をやめること』と伝えている」

「痛いと言える環境を作ることが大事だと思います」

 子どもたちはもちろん試合に出たい。レギュラーを剥奪される不安や、チームに迷惑をかけたくないという思いから、怪我をしていても我慢してしまう選手も多い。その結果、強い痛みが発症した時には、既に悪化していることもある。では、どのようにしたら子どもが「痛い」と正直に打ち明けてくれるのだろうか。

 自らも同法人で野球スクールを運営する佐藤氏は「コミュニケーションや話しやすい雰囲気を作ることが大事です。隠すことは良くない」と訴える。

「子どもたちには、『最大の迷惑は君が野球をやめること』だと伝えています。高校野球の最後の試合なら痛くても投げるかもしれませんが、(少年野球では)痛みを伴っても投げなくてはいけないような大事な試合はありません」

 子どもが勝ちたい気持ちを持つのは当たり前。だからこそ、将来のためにも大人が怪我から守ってあげる環境作りが大事になってくる。

(川村虎大 / Kodai Kawamura)

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