右膝から“危険信号”も「痛いと言ったら終わり」 元ハム外野手が伝える“教訓”

元日本ハム・谷口雄也さん【写真提供:(c)H.N.F.】
元日本ハム・谷口雄也さん【写真提供:(c)H.N.F.】

元日本ハム・谷口雄也さんアカデミーコーチ 少年野球の子どもを指導

 怪我の影響で、現役生活が短くなったかもしれない。ただ、怪我から得た教訓を次のキャリアに生かすこともできる。昨シーズンで現役を退いた元日本ハム外野手の谷口雄也さんは、球団のアカデミーコーチを務めている。現役時代に長期離脱を強いられた怪我をする前、体からの「黄色信号」を感じていた。少年野球の子どもたちを指導する立場となった今、選手にも保護者にも伝えたいことがある。

 怪我を予防する大切さは、大半の選手、指導者、保護者が分かっている。だが、実際に大きな怪我を経験した選手の言葉は重い。谷口さんは、知識や技術以上に大切なことを語る。

「プレー中の衝突などを除けば、肩や肘など怪我をする前に危険信号があります。少しでも違和感があったら休んだり、病院で診察を受けたりしてほしいです。子どもたちは自分から言えないケースも多いので、指導者や保護者が声を上げやすい環境をつくる、普段と違う子どもたちの様子に気付けるようにしなければいけません」

 谷口さんはプロ6年目の2016年、大きなチャンスを掴んだ。当時のレギュラー中堅手が怪我で離脱。定位置候補に名乗りを上げた。

「実は右膝に痛みがありました。黄色信号、危険信号が出ていました。ただ、ここで痛いと言ったら終わりだという思いから、シーズン最後までプレーしました」

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