社会人野球で再会した「ブーちゃん」に驚き… 和田一浩コーチが感じた“頼もしさ”
社会人野球で“ベテラン”となった選手のすごみ…「恩返しをしてほしい」
自身もプロ入り前は社会人野球の神戸製鋼でプレーし、会社の期待を肌で感じてきた。プロではわずか5年の現役生活だったが、JR東海で8年目を迎えた中田には、周囲の期待に応え、少しでも長く現役を続けてほしいと願う。
「年齢がいけば心が折れることもすごく多い。故障がちになってきているところもありますが、頑張ってほしいです。プロでの選手寿命と社会人での選手寿命は、圧倒的に社会人のほうが短い。その中で、34歳でも続けられている。会社の人たちは応援してくれているので、野球で会社に貢献し、お世話になった分は恩返しをしてほしい。1年でも長く、会社のため、チームのために頑張ってほしいと思っています」
昨年の都市対抗は惜しくも初戦敗退に終わったが、今年はやってきたことが少しずつ形になってきており、期待をもって見守っている。また、選手たちのプレーからも自信を増しているのが見て取れると、手応えを感じている。
「JR東海の選手たちは、僕の若い頃より一生懸命練習しています。でも、ただ一生懸命やるだけでなく、その内容が大事。目的意識をもって『これをやればよくなる』という方向性を見出してあげたいと思っています」
都市対抗は18日に開幕する。JR東海ナインは社会人野球最高峰の舞台で昨年より成長した姿を見せ、黒獅子旗をつかみにいく。
(篠崎有理枝 / Yurie Shinozaki)