高校野球に広がる「リーグ戦」 甲子園常連校も参加、地域全体の底上げにも期待
強豪もリーグ戦に参加 チーム+地域のレベルアップに効果
日本文理高の部員は100人を超える。負けたら終わりのトーナメントは試合数が計算できず、起用する選手も限られてしまう。鈴木監督は「1年生の経験を積む場として活用しています。元々、木製バットで練習していますが、成果を試す場にもなります。やっぱり公式戦と練習試合は違いますからね」と意義を強調する。全選手を出場させるために、練習試合の日程を組むのは大変な作業。リーグ戦は時間や手間を省けるだけでなく、公式戦ならではの緊張感を経験できる。
さらに、鈴木監督は新潟の高校野球の底上げにもつながると考えている。今春の新潟大会でベスト4に入った中で、東京学館新潟高、日本文理高、新潟明訓高の3校がリーグ戦に参加。鈴木監督は「うち以外にも甲子園に何度も出ているところも参加しているため、強いチームと対戦できるチャンスがあります。戦力や作戦は隠さないので、切磋琢磨して県全体のレベルアップにつながると思います」と語る。
2009年に夏の甲子園で準優勝した日本文理高の目標は「甲子園優勝」で変わらない。日本一を目指すチームも参加する「Liga Agresiva」は、選手の未来を守る役割とレベルアップの両立を実現させている。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)
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