ヤクルト、後半戦連敗スタートも「先を見据えた起用」 専門家が感じた“余裕”
山田哲が攻守に精彩を欠くも「ベンチもそれを分かった上で起用している」
ヤクルトはコロナ禍から主力が戻り、ほぼベストメンバーが揃っているといえる。だが、この日は山田哲が攻守で精彩を欠くなど、個々の選手が本来の姿を取り戻せていない。「ベンチもそれを分かった上で起用している。試合の中じゃないと取り戻せない部分もある。もう少しは辛抱が必要になるでしょう」と新井氏。
投手陣でも5点ビハインドの6回に4番手で田口、4点ビハインドの7回には清水を起用。今後も勝ちパターンの投手を含め、我慢の日々が続きそうだが新井氏は「こればかりはしょうがない。ただ、先を見据えての選手を起用している。状態が上がってくれば本来の強さを取り戻せるはず」と口にする。
首位の座は変わらないが、貯金は最大「28」から「20」になった。「好調の選手が多い阪神。調整しながらのヤクルト。この差が連勝、連敗となっている。ただ、ヤクルトはまだ慌てる時期じゃない。高津監督の手腕の見せ所になる」。リーグ連覇に向け、ここが踏ん張りどころになりそうだ。
(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)