巨人は「8回、9回の該当者がいない」　専門家が指摘、13日ぶり試合も拭えぬ“不安”

課題の投手陣「8回、9回に投げる該当者がいない」

　先発のメルセデスには球威がなく、7回途中まで引っ張ったが4失点。2番手で登板した高梨こそ無失点で抑えたが、1点を追う9回にマウンドに上がった桜井は先頭打者に死球を与えるなど1/3回、2安打1四球2失点で追い上げムードに水を差した。

　場所は東京ドーム、最終回の攻撃は3番・丸から始まる好打順。何としても1点差で迎えたいところだったが「絶対的なリリーフがいない中での桜井だったと思う。8回、9回に投げる該当者がいない。守護神の大勢が帰ってくるまで、見つけないといけない。ベンチは前半戦同様に頭を悩ますことになるでしょう」と指摘した。

　打線は4安打に封じられ、4番の岡本和もミスショットが目立ち4打数無安打に終わった。「最後の岩崎と対戦した場面でも本来ならフェアゾーンにホームランを打てた。だが、タイミングが早くファウル。変化球を待ちきれず、感覚をつかみきれていない。他の打者もコンディションを整えるには、もう少し時間がかかるでしょう」と新井氏。

　チームは前半戦から3連敗で借金は「6」に膨らんだ。攻守に精彩を欠く巨人だが、チーム一丸となって乗り越えていくしかない。

（橋本健吾 / Kengo Hashimoto）