少年野球にも“小中一貫教育”の波? 創部2年目のチームが中学部をつくるメリット

少年野球チーム「倉敷ジュニアリバティーズ」は、来年度に中学部の新設を予定している【写真提供:倉敷ジュニアリバティーズ】
少年野球チーム「倉敷ジュニアリバティーズ」は、来年度に中学部の新設を予定している【写真提供:倉敷ジュニアリバティーズ】

岡山の倉敷ジュニアリバティーズ 来年度から中学部スタートの準備

 岡山にある創設2年目の少年野球チーム「倉敷ジュニアリバティーズ」は、来年度に中学部の新設を予定している。学校教育では一般的になった小中一貫指導は、野球でも怪我を予防し、成長期の子どもたちに合った指導ができるメリットがあるという。

 倉敷ジュニアリバティーズは昨年発足し、現在は小学生23人が所属している。戦術的な練習に時間を使わず、中学や高校で技術を伸ばすための体の使い方を重点的に指導している。怪我の予防と野球以外の時間確保を目的に、練習は土日の午後、4時間に限っている。

 そして現在、中学1年生から3年生を対象にした中学部を新設する準備を進めている。小学生から中学生まで一貫した方針で、体の成長に合わせた指導を実現するためだ。来年度から中学硬式のポニーリーグ入りを目指している。後藤尚毅GM兼監督は、チームを立ち上げた時から中学部の創設を見据えていた。

「うちのチームは、小学生世代で必要な技術や、体の使い方をメインに指導しています。練習時間が限られていることもあって戦術的な話はあまりしないので、中学校で野球を続けた場合に戸惑ったり、叱られて野球が嫌になったりする子どもが出てくる可能性があります。それまでやってきたことを引き継げるチーム、年代に応じて中、長期的に指導できるチームが理想だと思っています」

負担がかからない体の使い方、野球の楽しさを伝える指導を重視

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY