父は元中日左腕…夢をかなえた“兄弟登板” 「心動かされた」兄が弟に託す日本一

父も八戸学院光星OB、3年連続で青森大会決勝で敗れ涙を飲む

 父・竜也さんも同校OB。左のサイドスローとして、1年夏からエースとして活躍したが、3年連続で夏の青森大会決勝で敗れ、「悲運のエース」とも呼ばれていた。初戦を迎える前には「自分のためにやってくれ」と、言葉をもらったが、父への思いは強かった。

「父が3年連続決勝で負けて届かなかった大舞台。お父さんとしてもそんな背景があっての甲子園。何とか立てなかった場所で、プレーできて嬉しかった」

 あと一歩のところで逃した甲子園2勝目。「サヨナラという形になって怖さを思い知らされた」と悔しそうに振り返るものの、思い返せば1年夏は新型コロナウイルスの影響で、大会中止。2年夏は青森大会の準々決勝・弘前学院聖愛戦、1点リードの7回1死から登板するも、同点打を打たれチームも敗れた。「最後まで甲子園に手が届かず、最後の夏を迎えるまで色々な方々に支えられた。なんとか1勝を挙げられた」。感謝の気持ちを表現したマウンドだった。

次男・比呂も先発登板、兄弟でマウンドを経験した

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