集団感染6校も全49代表が初戦を終える “臨機応変”の大会運営に「感謝しかない」
抽選会後に集団感染が発覚した学校のためにガイドラインを改訂した
3日に行われた組み合わせ抽選会後に集団感染が発覚したケースにも柔軟に対応した。開会式前日の5日には県岐阜商、9日には九州国際大付(福岡)が集団感染と認定されたが、大会本部は感染対策ガイドラインを一部改訂。試合前72時間以内の陰性が確認されれば、選手を入れ替えて出場できる基準を設けた。
県岐阜商は10人の入れ替えを余儀なくされ、試合は1-10で社(兵庫)に敗れた。鍛治舎巧監督は「なんでこんなことになるのか……私の責任です。申し訳ない」と振り返った。メンバーを外れた陽性の選手には、無症状で既に運動を再開している人もいた。出場した伊藤颯希主将(3年)も「全員で野球をしたかった」と泣いた。
昨夏の甲子園では宮崎商、今春の選抜大会では京都国際が甲子園の舞台を踏まずに辞退した。今回、全49校が試合を経験できた背景には、日本高野連の迅速な対応があった。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)