2回3失点デビューは“及第点”か 高岸の初登板、元NPBの首脳陣たちはどう見た?
元巨人の寺内監督も評価「次の登板に向け、準備をしてほしい」
試合後の取材で、すでに首脳陣は、高岸を“戦力”としてみていることがうかがえた。元ロッテの成瀬善久兼任投手総合コーチからは「想定内ですね」と、1人の投手としての評価をしていた。
「クリーンアップに対してもしっかり投げれたのは良かったです。ただ、本人も『まだ投げるスタミナが足りない』と話していた。仕事もある中で野球との二刀流をしているのでやりすぎず、自分ができることをしっかりやっていくしかない。ただ、まじめなので、怪我だけが心配ですね」
元巨人内野手の寺内崇幸監督も「どう見ても緊張と『見せてやろうという』気持ちが出ていた。制球自体は難しい部分があった」と課題点をはっきり述べた。それでも「今よりは確実にレベルアップすると思う」と話した。登板日や起用法は「話し合いながら」としつつも、すでに「次の登板に向け、準備をしてほしい」と今後を見据えていた。
先月19日に行われた入団会見では、芸人とプロ野球選手の“二足の草鞋”を履くことを公言していた。試合後には1時間以上のハイタッチ会を開くなど、ファンサービスも決して怠らなかったが、マウンドでの姿は、ひとりのプロ野球選手だった。
(川村虎大 / Kodai Kawamura)