山本、佐々木朗、千賀…パを代表する奪三振マシンの違いと共通点 決め球をチェック

「令和の怪物」が投げるのは、“わかっていても打てない”2つの球種

 ペナントレースではここ3試合勝利がない佐々木朗希投手(ロッテ)は、序盤は圧倒的な数字で奪三振を重ねていた。球種別の割合を見ると最速164キロを記録するストレートが57%、次いでフォークボールは33%と、この2つが軸と言える。

 追い込んでからの勝負球でも、佐々木朗が用いる球種は主にこの2つ。しかし、その割合は見事に逆転している。ストレートは35.3%であるのに対し、150キロに迫るまさに異次元のフォークの割合が60.4%。パの強打者たちを翻ろうしてきた。

 カウントをつくる球も、勝負球もこの2球種を軸としている。「令和の怪物」と言われるゆえんも、この“わかっていても打てない”を文字通り体現している投球にもあるのだろう。

 千賀滉大投手(ソフトバンク)は1軍のマウンドに立ってから11年目、9イニングあたりの奪三振数を表す“奪三振率”が通算でも10を超える。最速164キロとこちらも球界トップクラスのスピードボールを投じ、「おばけフォーク」と言われるほど落差がすさまじいフォークも持ち合わせる。

フォークを武器にする佐々木朗と千賀の違いを探してみると

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