山本、佐々木朗、千賀…パを代表する奪三振マシンの違いと共通点 決め球をチェック
フォークを武器にする佐々木朗と千賀の違いを探してみると
この点に関しては佐々木朗と近い一方で、千賀はカットボールやツーシームなどいわゆる“動く球”も持ち合わせており投球の幅がさらに広い。そんな千賀投手のウイニングショットは言うまでもなく「おばけフォーク」だ。今季奪った三振の実に53%はこのフォークボールで決めており、ストレートの24.3%と合わせ、8割近くをこの2球種で占めている。他にも、カットボールで12.2%の三振を奪っており、打者は追い込まれるとあらゆる球種を想定しなければいけない。6年連続2桁勝利を挙げるエースの投球術はまさに一流だ。
パのドクターKたちはいずれもリーグを代表する投手で、その持ち味は三者三様。その投球術にも注目しながら、シーズン終盤の戦いにも注目したい。
最後に、今週のパ・リーグ見どころを紹介。先週は首位の西武が日本ハムに2度のサヨナラ負けを喫する苦しい幕開けとなったが、週末のカードでは楽天に勝ち越した。一方でその楽天は、最大貯金「18」から「0」へ史上最大の大転落と調子が上がってこない。そしてソフトバンクはロッテに3連勝するなど、首位を追走する。
今週は西武とソフトバンクの首位攻防戦が、ゲーム差「1.5」の状況から行われる。週末には3位のオリックスと西武が戦うなど、Aクラス同士で熱戦の予感。対してロッテ、日本ハムはそれぞれ楽天との直接対決が予定されており、Aクラス争いのこちらも落とせない一戦になりそうだ。
(「パ・リーグ インサイト」小野寺穂高)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)