西武・辻監督が“制球難”の今井に珍アドバイス「真ん中を狙えば真ん中にはいかない」
先発の今井達也は4回に“豹変”、暴投と4四球などで2失点
■オリックス 4ー3 西武(19日・ベルーナドーム)
パ・リーグ首位の西武・辻発彦監督が、今井達也投手に珍アドバイスを送った。19日、本拠地・ベルーナドームで行われたオリックス戦に3-4で惜敗。先発の今井は6回5安打3失点と好投したが、押し出し四球と暴投で与えた4回の2点が痛かった。
今井は序盤、日本を代表するエースの相手先発・山本由伸投手を向こうに回し、迫力満点の投球を披露した。初回、2回は3人ずつで片づけ、3回は1死から紅林に左前打されたものの、続く若月を投ゴロ併殺に仕留める。打者9人に対し、最速156キロを計測したストレートを見せながら、ラストボールは全てキレのあるスライダーだった。
ところが、1-0とリードして迎えた4回は“別人”だった。先頭の福田に中前打を許し、続く安達を内角低めのカットボールで空振り三振に仕留めるも、強打者の吉田正は四球で歩かせた。4番・中川を外角高めの154キロで見送り三振に仕留めた後、5番・宗には1球もストライクが入らないまま四球。1死満塁で昨季本塁打王の杉本を迎えると、カウント3-1から押し出し四球を与え、みすみす同点に追いつかせてしまった。これで動揺したのか、続くマッカーシーへの2球目のチェンジアップが暴投となり、あっさり逆転まで許した。続く5回には、先頭の若月にバックスクリーン左へ3号ソロを運ばれた。
「4回のフォアボールが続いた場面は、後々自分で考えたら、冷静になって試合中でも修正できなければいけなかったところだと思います」と今井。味方打線が6回に一度は同点としたことから敗戦投手こそ免れたが、昨季リーグワーストの与四球99を記録した制球難がまたもや“致命傷”となった格好だ。