キャッチボールもティー打撃も5種類以上 短時間練習掲げる少年野球チームの工夫

関町ニューウエスタンの練習風景【写真:間淳】
関町ニューウエスタンの練習風景【写真:間淳】

東京・関町ニューウエスタンは短時間練習、怪我予防や野球以外の経験も重視

 練習は日曜と祝日の3~4時間。東京都練馬区の少年野球チーム「関町ニューウエスタン」は、限られた時間を最大限に活用する方法を常に考えている。キャッチボールやティー打撃は5種類以上のメニューを組み、JSBB公認学童コーチの資格を持つ指導者が、怪我予防に努めながら最先端の理論を指導に取り入れている。

 準備運動を終えた子どもたちが、4つのグループに分かれて列をつくる。グラウンドには、ノリの良い音楽が流れている。子どもたちは音楽に合わせながら、ジャンプしたり、体を捻ったりする。リズムトレーニングだ。

 関町ニューウエスタンのウォーミングアップは体を温めるだけでなく、体の使い方や動きのバリエーションを身に付ける狙いがある。リズム感を高めて運動能力を向上させるリズムトレーニングも、その1つ。様々なリズムを体に刻むことで、打者がタイミングを外されても投球に対応する効果などが期待できる。その他にも、俊敏性を鍛えるアジリティトレーニングなども取り入れている。

 できるだけ効率的な練習メニューを組む理由は、練習時間が他のチームと比べて少ないからだ。土日祝日は丸一日練習するチームが一般的な中、関町ニューウエスタンは日曜と祝日の午前中3~4時間のみ。長時間練習による怪我のリスクを避けることに加えて、小学生世代は他の習い事や友達・家族と過ごす時間など野球以外の経験も大切にしてほしい思いがあるためだ。

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