「今までのマリーンズとは違う」 逆転優勝へ…ロッテ井口監督が誓う巻き返し

ロッテ・井口資仁監督【写真:荒川祐史】
ロッテ・井口資仁監督【写真:荒川祐史】

井口資仁監督が本音を語る月連載

 早いもので今季ペナントレースは、残すところ20数試合。クライマックスシリーズ(CS)出場、そしてペナントレース優勝を目指して、12球団はそれぞれ最後の追い込みにかかる。

 2005年以来のシーズン制覇を目指すロッテは、貯金2を作って前半戦を折り返したが、球宴明けに新型コロナウイルス感染症第7波の影響で陽性者が多発。戦力不足が響いて、後半戦は思うようなスタートが切れなかった。だが、8月終盤になってようやく戦力が整い始め、56勝59敗1分けとし、5割復帰に迫ってきた(29日現在)。

 パ・リーグは1位から5位までが6ゲーム差と例年以上の混戦ぶりで、優勝の行方はまったく見えてこない。「頂点を、つかむ。」という今季スローガンの通り、まだまだ優勝を狙い続けるロッテ井口資仁監督はここからの戦いをどう見るのか。その胸の内を語る。

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 7月29日に後半戦がスタートしてから、ここ1か月は厳しい戦いを強いられました。全国的に大流行した新型コロナ第7波はプロ野球界にも影響を及ぼし、マリーンズでも投手陣を中心に多くの選手が感染。規定に基づき、戦列を離れることになったことが大きく響きました。前半終了までに貯金を作り、さあ後半はスタートから一気に畳みかけようと思っていた矢先に、思わぬ後退。これまでにない強い感染力で注目された第7波という不可抗力ではありましたが、上手く流れを引き寄せられず、8月はズルズルときてしまった印象です。

 陽性だった選手の中には無症状も多くいましたが、隔離期間中は思うようなトレーニングはできませんでした。野手は室内でバットを振れますが、投手はキャッチボールもできないので復帰が遅れてしまう。それでもトレーニングコーチが頑張ってリモートで指導しながら、最低限の体力維持に努めてくれました。

最後の1か月のカギを握るのは…「奨吾ですね」

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