村上より先に3冠王の期待も頷ける DeNA牧、藤浪撃ちは「振ったら当たった」

三浦監督も3冠王を期待も…6月に月間打率.207と急ブレーキ

 今季はプロ2年目にして、就任2年目の三浦大輔監督から4番に指名された。4月に新型コロナウイルスの陽性判定を受け、8試合を欠場したが、その他の全113試合で4番を張り続けている。5月には月間MVPに輝く活躍で、6月4日時点では、打率.323、46打点で両部門トップに浮上。本塁打でもトップの村上、巨人・岡本に1本差と肉薄し、三浦監督が「(3冠王を)獲るでしょう。それだけのものを持っている。徹底してマークされている中で、あの活躍ですから」と口にしたほどだった。

 ただ、その6月に月間打率.207と落ち込み、6月以降は現在まで打率.263、11本塁打、39打点。その間、6月から3か月連続で月間MVPに輝いた村上は、打率.386、38本塁打、85打点の猛打を振るい、一気に差をつけられた。

 今月9日現在、打率.286(リーグ7位)、24本塁打(同4位)、77打点(同3位)。牧はルーキーイヤーの昨季も、7月に月間打率.194とからきしだっただけに、“不振月”の落ち込みを最小限に抑えることさえできれば、来季以降に村上らと打撃3部門にわたって対等なタイトル争いを展開しても不思議はない。

「すごいとしか言いようがない」。牧は1学年下ながらプロとしてのキャリアで3年長い村上を、そうリスペクトしつつ、「自分は今季、しんどい時期もありましたが、残り1か月を切ったので、もうやるしかない。(村上は)相手として厄介ですが、投手陣に頑張ってもらって、野手が打って勝っていきたい」と思いを新たにする。

 チームは首位ヤクルトに7.5ゲーム差をつけられながら、昨季最下位から大躍進を遂げて現在2位。リーグ最多の22試合を残し、そのうち6試合がヤクルトとの直接対決だ。CSを含め、お互い4番として村上と対峙する機会はまだまだ残されている。

【実際の映像】「振ったら当たった」で入るわけないだろ…DeNA牧が藤浪の衝撃150キロスプリットを完璧に捉えたシーン

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY