イチロー氏も評価する新人王候補を圧倒 進化を続けるダルビッシュの原動力とは

フリオ・ロドリゲスから奪った三振が“大きな収穫”

 細心の注意を払ったのが、ここまで25本塁打、71打点、複数安打36度などの新人の打撃部門で他を圧倒し、今季ア・リーグの新人王候補筆頭のフリオ・ロドリゲスだった。若き好打者から2打席目に奪った三振はこの日の大きな収穫。シーズン中盤に感じた「変化的に僕の速いスライダーに近かったりしていた」という高速カッターの軌道のズレを約3週間の試行錯誤を重ねて解消。91マイル(約147キロ)の決め球には確かな手応えがあった。

 天賦の才と日々技術力の向上を目指すひたむきな取り組みを、イチロー氏が高く評価するロドリゲスには、腐心の組み立てでも実りがあった。

 三ゴロに打ち取った6回の第3打席は、この日もっとも多い8球を費やした。

「打てる球をしっかりと理解していました。初球スプリットから入ったんですけども、あれも振るっていう確信があった上で投げたので。ファウルだったり(ボールを見極められ)カウントをしっかり作られましたけども、その中でもしっかりと投げられて。ああいういいバッターと対戦できてすごくよかったと思います」

「自分はもう36歳。感謝というのはすごくある」

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