270人の難関勝ち抜いた唯一の女子選手 ジャイアンツJr.に必要な“考える力”
憧れるのは巨人のユニホームを着たあの選手
関根さんも西村監督の意図を理解し、積極的に外野手に必要な技術や知識を吸収しようとしている。「内野と違って後ろから全体を見られるので、チームの雰囲気を感じながら、盛り上がるような声を出しています」。別々の少年野球チームでプレーする選手が集まった期間限定のチームだけに、コミュニケーションや雰囲気づくりの大切さを感じている。所属する中野ファイターズでキャプテンを務めるリーダーシップは、ジャイアンツジュニアでも生きている。
関根さんには、「優しくて人間性もとてもかっこよかったです」と憧れる選手がいる。中学時代に大淀ボーイズ(大阪)でジャイアンツカップに出場し、女子選手として初めての胴上げ投手となった島野愛友利投手。初めて甲子園で開催された昨夏の全国高校女子硬式野球選手権決勝でも、神戸弘陵学園高のエースとしてチームを優勝に導いた。巨人が来年から始動を目指す女子硬式野球チームの1期生として入団が決まっている。過去に対面する機会があり、緊張のほぐし方を教えてもらったという。
プレーでも声でも存在感を見せる関根さん。自身が島野選手の背中を追うように、その姿は後輩女子選手の憧れになりそうだ。
(木村竜也 / Tatsuya Kimura)
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