大谷翔平は「弱点ない」 昨季からHR減も…ロッド・カルーが語る打撃の進化「危険だ」

ツインズとエンゼルスでもプレーしたロッド・カルー氏【写真:小谷真弥】
ツインズとエンゼルスでもプレーしたロッド・カルー氏【写真:小谷真弥】

昨季の引っ張りの打撃が今季は再び広角打法に

 確かに昨季は引っ張りの打撃が目立ち、後半戦で左翼方向への本塁打はゼロ。それが今季は広角へアーチを描き、後半戦は3発を左翼方向へ放っている。広角打法は元々の打撃スタイルだったが、その復活は今季の進化と言えるだろう。そして、カルー氏は以前から日本人離れしたパワーには一目を置いている。

「プレーする姿を最初に見た時は驚いたよ。全ての面でパワーがあったことにね。あれだけ強い打球を打てることに驚いた。ライナーを打つ時だって、いいライナーだ」

 大谷はヤンキース・ジャッジとMVP争いを繰り広げている。14勝&34本塁打と二刀流で結果を出す大谷と、1961年ロジャー・マリスのリーグ記録更新の期待がかかるジャッジ。カルー氏も「私の意見では、オオタニが今していることをするのは難しい。だが、もう1人の男は3冠王の可能性がある。だから、どちらがとってもおかしくないね」。甲乙つけがたいようだ。それでも……。

「投打の二刀流を見るのが好きだ。本当に気に入っているんだ」。イチロー氏が仰ぎ見る野球人も、二刀流の魅力に取り憑かれている。

(小谷真弥 / Masaya Kotani)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY