“相手に拍手”の意外な効用? 全国常連の少年野球チームは「世界一楽しく」で選手増

辻正人監督が率いる多賀少年野球クラブ【写真:間淳】
辻正人監督が率いる多賀少年野球クラブ【写真:間淳】

多賀少年野球クラブには80人以上が所属 かつては30人未満の時も

 メンバー不足に悩む少年野球チームが多い中、滋賀・多賀少年野球クラブには続々と子どもたちが集まり、総勢80人を超える。チームを率いる辻正人監督は、野球育成向上プログラム「TURNING POINT」のオンラインイベントで「一番大切なのは口コミ」と参加者に伝えた。かつては全国大会常連でもメンバーが30人を下回っていた頃もあったが、“大人の目”を意識するようにしてから入部希望者が増えていったという。

 園児から小学6年生まで80人以上が所属する多賀少年野球クラブにも過去、メンバーが増えずに悩んでいた時期があった。20年以上前から毎年のように全国大会へ出場していたが、メンバーが30人を超える年はなかった。転機は2017年。気合いや根性といった“スポ根”を脱してからだった。

 保護者がチームに何を求めているかを聞き取り、怒声罵声を全面的に禁止した。「世界一楽しく! 世界一強く!」を掲げ、選手たちが自主的に動くように練習メニューを工夫。「子どもも保護者も幸せになる」チーム作りへシフトした。その結果、2018、2019年に全国大会連覇。メンバーも年々増えている。

 オンラインイベントで人数不足に悩む少年野球の指導者からメンバーの増やし方を問われた辻監督は、迷わず「口コミが一番大切」と答えた。

「いいホームページ、いい広告をつくっても口コミに勝るものはありません。まずは普段接している子どもたちや保護者を幸せにしていけば、人数が増えていくと思います」

自己満足に注意 指導者の成績表は保護者の評価

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