「メジャー出身監督」1年目の成績は? ロッテに吉井氏就任、V2指揮官との共通点も
新庄監督は前年5位から最下位に…吉井氏の采配は?
2021年から楽天の監督となったのが、ドジャースとメッツで投げた石井一久監督だ。2020年はチーム編成の責任者たるゼネラルマネジャー(GM)だったのが、監督兼GMとなった。1年目は楽天を66勝62敗15分の3位に導いた。就任前年の2020年は4位で、順位を一つ上げている。
そして今季は、メッツとジャイアンツでプレーしたことのある新庄剛志監督が日本ハムを率いた。チームの成績は59勝81敗3分で、優勝したオリックスに16.5ゲーム離されての最下位。新型コロナウイルスに感染してチームを離れた際には、こちらもタイガースなどで現役生活を送った木田優夫2軍監督が代行として指揮を執ったこともあった。栗山英樹監督が率いた前年は55勝68敗20分の5位で、この中では唯一順位を下げている。
1995年に野茂英雄氏がドジャース入りしたのをきっかけに、メジャーに挑戦する日本人選手は急増した。近鉄時代に野茂氏とチームメートだった吉井新監督は、ヤクルトでプレーした1997年のオフに、始めてFA宣言をして海を渡った日本人選手となった。ロッキーズ、エクスポズ(現ナショナルズ)と渡り歩いたものの、一度もマイナー落ちすることなく通算32勝をマーク。帰国してからはオリックス、ロッテで現役生活を送り、2008年に日本ハムで指導者となった。
今季リーグ5位に終わったロッテの再建を託された吉井氏は、投手コーチ時代はブルペン運営に気を配った。選手にしっかり準備させることを目的に、役割分担をはっきり伝え、崩さないのを好んだ。今や名監督と評される高津監督とも相通ずる部分だ。メジャー流を取り入れた采配で、どんな成績を残してくれるだろうか。
(Full-Count編集部)