NPB球団のアカデミーってどんなところ? 元楽天・鉄平コーチが教える“4つの約束事”
16人の“イーグルスジュニア”は集中的に練習して日本一を目指す
アカデミーコーチはスクールのほかに、楽天イーグルスジュニアの指導もしています。ジュニアは普段のスクールとは違い、年末に開催される「NPB12球団ジュニアトーナメント」のために編成されるチームです。メンバーは16人の狭き門。スクール生に限らず、普段は別々の少年野球チームに所属する選手たちが、セレクションの審査を経て選ばれ、約3カ月間、集中的に練習して大会優勝を目指します。
実は、今年の夏に東北勢で初めて甲子園の頂点に立った仙台育英高の選手には、スクールやジュニア出身者が多いです。仙台育英の現在の2年生は、私が現役を引退した2016年にアカデミーコーチとしてともに過ごした選手たちなので、特に思い入れが強く、顔も名前もよく覚えています。東北勢の甲子園初優勝は、私たちアカデミーコーチにとっても励みになりました。スクール目標に掲げている「東北の野球技術の向上」が、これ以上ない形で実現しました。
スクールには、アカデミーコーチを補助するアシスタントがいます。主に地元の大学生がアルバイトで務めていますが、その中には、かつてのスクール生もいます。仙台や東北にイーグルスが根付いていると感じるのは、充実感に浸る瞬間です。コーチ陣は野球の指導を通じて子どもたちの将来を明るくしたり、地域の輪を広げたりしていければと思っています。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)