西川遥輝が“本気の”爆走、鷹の韋駄天は余裕のトップ…パの「三塁到達」トップ5

移籍で心機一転、初心に返った西川遥輝の見事な走り

 続いて4位に入ったのは、同じくソフトバンクから周東佑京内野手。タイムは10秒80だった。

 周東のスピードについては、すでにご存知のファンも多いことだろう。2019年11月の「第2回 WBSC プレミア12」で、日本代表に大抜擢され、チームの勝利に貢献する快足ぶりを披露、2020年にはパ・リーグ盗塁王も獲得した。牧原大と同じく、このランキングの元王者でもある。2019年に10秒55という驚異的なタイムで1位を獲得した実績を誇る。

 ただし、映像を見てもわかるとおり、このタイムを記録したときのランニングは、少し余裕があるように感じられた。細身で足の長い体型を生かした無駄のないフォームで、軽快に走るのが周東選手の売りのため、どこまで余裕があったのか見極めるのは難しい。強いて言うなら「タイムがそれを語っている」といったところか。

 日本ハムを離れ、今季楽天へ移籍。心機一転、出直しを図った西川遥輝外野手が10秒77で3位に食い込んだ。4度パ・リーグ盗塁王を獲得するなど、誰もが認める韋駄天スターだ。

 ただ、野球脳が大変優れているがゆえに、これまでは自分の打った打球を追いかけながら緩めにスタートを切ることが多く、三塁打のタイムでランキングでは常連というほどではなかった。それが、今回3位に入ってきた背景には移籍があるだろう。初心に戻り、損得勘定を抜きにして全力プレーをした結果がタイムに表れたものと考えられる。

今季旬だった高部瑛斗が貪欲さで好タイム

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