1年半で球速40キロもアップ “非エリート”の中学硬式チームが豹変したワケ

神奈川の中学硬式野球チーム「茅ヶ崎ブラックキャップス」【写真提供:茅ヶ崎ブラックキャップス】
神奈川の中学硬式野球チーム「茅ヶ崎ブラックキャップス」【写真提供:茅ヶ崎ブラックキャップス】

茅ヶ崎ブラックキャップスは1年で激変 リーグ戦1勝5敗→4勝1敗

 球速が40キロも上がった投手に、柵越えを連発する打線。1年半の期間でチームは見違えるような姿になった。神奈川の中学硬式野球チーム「茅ヶ崎ブラックキャップス」には、様々な分野の専門家が指導するという他のチームにはない特徴がある。所属するのは、小学生時代に野球エリートとは無縁だった選手たち。だが、現在中学2年の一期生は急成長を遂げている。

 1年半前に抱いた自信は今、確信に変わっている。ポニーリーグに所属する茅ヶ崎ブラックキャップスは創設2年目を迎えた。チームを立ち上げたのは、東京にあるパーソナルトレーニングジム「デポルターレクラブ」代表で、自身もパーソナルトレーナーの資格を持つ竹下雄真さん。チームは最先端のトレーニング知識を活用したフィジカル強化をはじめ、メンタル、栄養、体のケアなど、各分野の専門家による指導を特徴としている。

 竹下さんが運営するトレーニングジムではプロ野球選手や甲子園常連校の球児ら、カテゴリーでトップレベルの選手たちをサポートしている。選手の体づくりやパフォーマンス向上には自信を持っている。ただ、茅ヶ崎ブラックキャップスの選手たちは、小学生時代にチームの中心を担ったタイプの選手ではない。竹下代表は「やれるだろうと思っていましたが、確証は持てませんでした」と話す。

 創設から半年経った昨秋、チームはポニーリーグで1勝5敗と大きく負け越した。力の差を見せつけられ、大敗した試合もあった。だが、今秋は4勝1敗と大変身を遂げた。しかも、ポニーリーグには主に中学1年の選手がプレーするリーグと、中学2年以上が出場するリーグの2つがあるが、今年はレベルが高い後者のリーグで好成績を残したのだ。

選手の能力を引き出す体の使い方とトレーニング指導

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