投手陣で“借金10”、拙守目立ったウォーカーは大成長 V逸の巨人の助っ人診断
野手はウォーカーが24本塁打もウィーラーは来日ワーストの成績に
巨人は今季、最終盤までクライマックスシリーズ進出を争いながら3位を阪神に譲り、5年ぶりのBクラスに終わった。FAでの大物の加入はなく、外国人選手のみの補強で挑んだ第3次原辰徳政権の4年目。アダム・ウォーカー外野手が活躍した一方、投手陣を中心に助っ人が苦しんだ。支配下助っ人9選手の今季を振り返る。
【野手】
〇ゼラス・ウィーラー内野手
30試合、打率.196(56打数11安打)、2本塁打5打点
〇グレゴリー・ポランコ外野手
138試合、打率.240(438打数105安打)、24本塁打58打点
〇アダム・ウォーカー内野手
124試合、打率.271(406打数110安打)、23本塁打52打点
米独立リーグのアメリカン・アソシエーション「ミルクマン」から加入したウォーカーが、一時は打率3割に乗せるなど、主軸として支えた。シーズン序盤は拙守が目立ったものの、亀井善行外野守備兼走塁コーチ(来季から打撃コーチ)との猛練習で徐々に改善。後半戦は好守を見せる機会も増え、ファンの心もつかんだ。
一方、2020年シーズン途中に楽天からトレードで加入したウィーラーは、30試合2本塁打5打点、打率.196。自己ワーストの成績に終わり、1年目から続いていた2桁本塁打も7年で途絶えた。新加入のポランコも24本塁打を放ったが、メジャー通算96本塁打を放っていることを考えると、打率.240と物足りなさが残った。