親が「ギラギラしない」 子どものやる気引き出す方法…少年野球の強豪、多賀少年野球クラブ・辻監督が伝授
息子2人は甲子園球児「練習に誘われたらどんな状況でも付き合う」
また、練習は子どもの気持ちやペースに合わせることも勧めた。自身が息子2人を育てていた時も「親の都合で野球をしようと言わないことを心掛けていました」と振り返る。保護者の体や心が万全な時に子どもを練習に誘うのではなく、子どもから誘われた時に、疲れていても一緒に練習することが大切だという。
「子どもが疲れている時や、他のことをやりたい時に、ギラギラした親から野球の練習に誘われても、やる気が出ないと思います。自分自身は積極的に息子たちを誘わずに、練習をしたいと言われた時はどんな状況でも付き合うようにしていました。当時は冷蔵庫にアルコールより栄養ドリンクの方が多かったですね」
選手のモチベーションを上げる方法に悩む指導者には、練習メニューの見直しや、アイテムの活用を提案した。辻監督は練習中の子どもたちが集中力や意欲を欠いている場合、練習メニューに改善点がある可能性を指摘した。
「30分、1時間続けても退屈しないメニューなのか、実際に大人がやってみるといいと思います。大人が一方的に与えている練習メニューは、子どもたちの好奇心を引き出す要素がないかもしれません」