6年生基準で下級生指導は「選手にストレス」 求めるべき“学年に応じた役割”
4年生に6年生の役割を要求しない 過去にカッとなって反省
今では100人を超える選手が在籍している多賀少年野球クラブも、かつては6年生だけではチームを編成できない時もあった。また、今でも6年生の大会で4年生がレギュラーを務めるケースがある。ただ、その4年生は、6年生のレベルに到達しているから出場しているわけではないという。
「4年生でもチームとして必要なことをきっちりできるので、スタメンで起用しています。例えば、肩が弱くてもゴロを確実にアウトにしたり、長打は打てなくてもエンドランを決めたりするのが4年生の役目です。その選手が、そのまま6年生になったらレギュラーを外れると思います。6年生に求めることは変わってきますから」
求めるプレーは、選手の学年によって異なる。4年生に6年生の役割を要求してはいけない。辻監督は「多くの指導者は、大会が始まるまでは4年生が6年生の試合に出ていると十分に理解していると思います。ただ、私も過去にありましたが、大会が始まると熱くなって、ミスした時にカッとしてしまいます。それぞれの学年に求めることを選手にはっきり伝えて、指導者自身は冷静でいるように気を付けなければいけません」と話した。
多賀少年野球クラブを立ち上げて、今年で34年目。豊富な経験に基づく辻監督のアドバイスに、参加者は「非常に参考になった」などと問題解決の糸口を見つけていた。
(Full-Count編集部)
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